Episode3 「おなかの子どもは堕ろしなさい」

5人目の妊娠がわかって私本人がびっくりしているときに、旦那さんの実家で大変なことが起こりました。
農家を継いだお兄さんが突然実家を出てしまったのです。家が建つほどの借金を残して…

私は一度も呼ばれませんでしたが親族会議が何度も行われ、両親の憔悴ぶりを見ていられなくなった旦那さんがサラリーマンを辞めて借金ごと実家を継ぐと言い出したのです。
さらには、その時親族会議には一度も呼ばれなかった私が旦那さんの叔母(義父の妹)に急に呼び出されてこう言われました。

「おなかの子どもは堕ろしなさい。新生児を連れて実家に入ってもらっても新生児がいては掃除もできやしない。子どもは他 4 人もいるのだからもういいでしょう」

私はとてもびっくりしました。怒りと悲しみでどうしていいかわからず、家に帰って旦那さんに言いました。
忘れもしないテレビの画面は旦那さんの大好きな野球、日本シリーズが放送されていました。私は今日起きた一部始終を泣きながら訴えました。

ところが旦那さんは私のほうを見ることもなく、一言の言葉を発することもなく、ただテレビを見ていました…
衝撃でした。「こんな大変なことが起きてもこの人は私のことを助けてくれないんだ!!」と思い知ったのでした。
子どもは堕ろしませんでしたが、それからは家庭内別居となり、毎日のように罵り合いの泥沼喧嘩が始まり、長女も三女も不登校となりました。今まで見ないふりをしてきたせいで、お互いの主張は平行線をたどるばかり。毎日殺伐とした悲惨な家庭となったのです。

結局、憎みあったまま 5 番目に生まれた子が小学校にあがるとき養育費も慰謝料ももらわず離婚しさらに厳しい現実に直面するのでした。